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出張展示 『美濃クラフトデザインの原点 小谷陶磁器研究所』

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戦後の美濃焼産地では、復興と高度経済成長のはざまで美濃焼産業の未来を見据え、人材育成機関や試験研究機関の設立が相次ぎました。その一つにして、特異な存在が小谷陶磁器研究所です。当時、組合や行政などが主となって設立した他の教育・研究機関と異なり、小谷陶磁器研究所は、現土岐市下石町で製陶業を営む安藤知山が私費で設立しました。昭和28年(1953)の開所以降、4期生まで研究生を受け入れ、美濃焼産業に従事する若者の育成の場となりました。
ここで指導の軸となったのが陶磁器デザイナーの日根野作三です。この頃日根野は、日本陶磁振興会の任で全国の陶磁器産地に指導者として赴きました。指導先で日根野が説いたのは、クラフトデザイン:手仕事によるものづくりの重要性です。自ら考え試行錯誤し、材質や技術、デザインを工夫して生み出した新しいものが、やがては市井の暮らしを潤すと説きました。小谷陶磁器研究所は、日根野の思想を色濃く反映した技術と感性を磨く場であり、その思想に賛同した若者が集った、当地におけるクラフト運動の中心地であったと言えます。
本展では、平成19年(2007)に知山の遺族から受贈した研究所製品を中心に、大量生産の時代に向かう美濃焼産業の中で、手仕事とデザインの力で新しいものづくりを模索した作り手たちの活動の一端をご紹介します。

 

※土岐市美濃陶磁歴史館は、新博物館へ建て替えのため休館中です。本展覧会は休館中の出張展示として開催します。

場所
土岐市美濃焼伝統産業会館 第1展示室(土岐市美濃陶磁歴史館は建て替えのため休館中です)
期間
2026年7月18日(土)―2026年11月23日(月・休)
9時~16時30分(入館は16時まで)観覧料:無料
休館日:月曜(祝日の場合は開館し、火・水曜日は休み)、祝日の翌日