館外展示 土岐市制70周年記念事業『土岐市が育んだ芸術-大陶都誕生からのあゆみ-』

昭和30年(1955)に始まった土岐市としてのあゆみは、本年で70年を迎えました。8ヶ町村が合併したことで誕生した本市は、各町村の美濃焼の生産力が合わさり「大陶都誕生」と沸き立ちました。美濃焼産地としての勢いが加速する一方で、芸術的側面においても陶磁器産地ならではの取り組みをスタートさせます。昭和61年(1986)に日本現代陶彫展を、平成9年(1997)に日本ユーモア陶彫展を主催し、陶磁を素材とした彫刻の公募展を開催しました。平成元年(1989)には、茶の湯の器「織部焼」が史実に登場した慶長4年(1599)の宗湛日記を由来として2月28日を「土岐市織部の日」に制定。記念行事として織部の心作陶展が始まりました。そして、その流れを汲んで始まった現代茶陶展は、平成7年(1995)から現在まで老若男女・国内外の分け隔てなく、広くその門を開けた公募展として続いています。陶彫、茶陶という極めて特異な公募展は、さまざまな作り手たちの挑戦の場として、作り手とともに歴史を重ねてきました。
本展では、土岐市制70周年を記念し、やきもののまち土岐市ならではの芸術のあゆみを作りてたちの創作の軌跡とともに振り返ります。
※土岐市美濃陶磁歴史館は、新博物館へ建て替えのため休館中です。本展覧会は休館中の館外展示として開催します。